日本で暮らしているときは何も思わず過ごしてきたことが海外に行くと全く違う文化に驚かされると共にどうしても日本と比べて考えてしまう自分がいます。
それは、比べるところが自分が育った国しかないからということもありますが、海外に行ったことのある人は一度はあるのではないでしょうか。
日本だったら、トイレのドアの下は空いてないよね。
日本だったら、ガムを噛みながら接客しないよね。 とか。
比べたってしょうがないけれど、そういうことから日本の良いところや悪いところまで見えてきて、どの国が自分に合っているのか答え合わせをしたりなんかして。
初めてアメリカを訪れた20年以上前は、ビックリすることが多かったけれど、久しぶりに訪れて暮らしてみると「あー、そうだった。そうだった!」って感じです(笑)
訪れるだけだったのが住むようになると、コミュニケーション能力の大切さみたいのものを肌で感じることが増えてきて、海外に住んでいるんだなーと実感します。
例えば、先日の出来事です。
スーパーで買い物していると、見ず知らずの男性がやってきて
「タイカレー作りたいんだけどさ、それに合うお米ってどれがいいの?」
と、いきなり話しかけられました。
一瞬、まわりを見回したけれど私しかおらず「私だ!」と気づき、慌ててタイ米を紹介してカレーに合う野菜までアドバイスして、最後には「上手く作れるといいね!」なんて挨拶して別れました。
名前も知らなければ、どこに住んでいるかも知らない。ただ情報を知りたかった人と情報を知っていた人が共有しただけ(笑)でも、日本ではなかなか見かけないですよね。
また別日には、ショッピングモール内にある有名な下着屋さんの店内をパトロールし、求めるものがなかったので店を出たら店員さんが追っかけてきました。
「ちょっといいかしら??」
え?私何も盗んでないけど…。 と、なぜか焦るわたし(笑)
何かしら?と、その可愛い店員さんに聞いてみると
「あなたの履いているブーツが可愛くて、どこで買ったのか聞きたかったの!」
とのこと。話を聞いてみるとキャメル色のブールを探していけれど
有名なブランドのブーツも自分が気に入るデザインがなかったとのこと。でも、私が履いていたブーツは日本で買ってきたものだと伝えると、残念そうにしていたけれど明るい顔で海外のサイトも見てみるわ!ありがとう!というと彼女は颯爽と店に戻っていった。
こういうことは、アメリカでは本当によくあると思います。着ている服やサンダル、メイクや髪型まで皆気になったら本人に聞いてきます。だって、いちいちWEBで調べるより本人に聞いた方が早いですからね(笑)日本では友人同士や知り合いだったらあるかもしれませんが、知らない人に突然話しかけることは、あまりないですよね。でも、私はこういう感じは嫌いではなくて、むしろ好きです。人と人とのコミュニケーションの大事さというか、なんか温かい気持ちになるんですよね。
日本で暮らしていた時は道を訪ねられたり、目と目があって微笑む程度の経験はあるけれど、知らない人にここまでがっつり話しかけられることはないですよね(笑)
最近の話なので今は普通に受け答えしてたけど、若いころアメリカに来た時は、空港でもスーパーでもどこでも結構な確率で話し掛けられていたので、英語も話せなかったしドギマギしたことを覚えています。
でも、この日本との違いを私はすんなり受け入れられたのが、海外に住むことに抵抗がなかった理由の一つかもしれませんね。
受け入れられたとしても、やはり日本の温泉や美味しい日本食、綺麗なトイレ(笑)が恋しくなるものです。アメリカの人に日本の良い所を聞かれて、一つ一つ答えているうちに「私って素敵な国で生まれ育ったんだなぁ」と感じたり、日本に対して良い印象を持っている外国人に会うと少し誇らしい気持ちになったり、春になると当たり前に咲いていた桜が見たいなぁ。と思うようになったり…。日本にいると感じえなかった愛国心が湧くのは海外にいるからだと思います。
若い人たちが、これからどんどん日本の外に出て海外の良いところをたくさん吸収して、日本の古く良き文化とミックスして新しい素敵な日本にしてくれたら嬉しいなぁ。なんて思うようになったのも、年齢と海外生活のせいなのかもしれませんね(笑)

日本のお花見は世界に誇れる文化と思います。花より団子だったりするけれど…(笑)
instagram.com/akane.1555 インスタでもアメリカ生活のこと紹介してます。
よかったら覗いてみてくださいね。
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